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 測ろうかいの活動から

                  2022.3.18

      認定NPO法人となりました

これまで特例認定特定非営利活動法人として活動してまいりましたが、令和4年3月18日付けで認定特定非営利活動法人として認定をうけました。

        
         認定通知書番号

       浜松市指令市協第86号

 

2017年9月1日 高校生会員との学習会

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高校生会員と最近の全国の地下水温変化の状況についての学習会を行いました。参加した高校生会員の感想を紹介します。

 

高校生会員Aさん

 各地の観測で水位や温度のはっきりとした変化が見られるがその原因がまだ、だれにもわからないというのはワクワクする。

 静岡県西部の水温の変化は4か所で細かい動きまで一致していて広い範囲に一様に影響を与えている何かがあることは確かだけど、それが地震とどう関係しているかをはっきりさせるにはまだ、データが足りないと思った。スロースリップなど観測されている他のデータと大きく一致していることはとても面白いと思った。水温のデータと他のデータで一致しているものが他にもあると思うので、それを見つけられたらいいと思った。

 観測されているデータは少ないけれども南海トラフ付近のものと比較対象できるデータがあればまた、わかることがあるかもしれないとも思った。いろいろなデータを見比べて特徴をつかめるようにしていきたい。

 

高校生会員Bさん

 今回のお話を伺って普段送ってくださる地震関係のレポートの見方やグラフの見方について幅が広がったと思います。静岡県でのスロースリップの影響の仮説や他の地域との大規模な連動という説もありましたが、モーメントとの影響などいろいろな関連性があり、つながりが見えてきて面白かったです。他にも今回の時点ではまだわからない点やグラフの傾向について話し合ったり考えたりすることで有意義な時間になりました。自分もいくつか質問して詳しく説明してくださり、より理解が深まり納得がいきました。

 静岡での地震は県民にとっての大きなトピックですのでいろいろな意味でも今、どのように地下の圧力が変化したり温度が変化したりするのかをこれからも関連性をもって考えることができ、地震対しての情報の見方を増やすことができました。

 今後も地学部では地震関係についての研究をテーマに活動していくことになると思うので時間があれば自分で気象庁などの発表も見ていきたいと思いました。

 

高校生会員Cさん

 自分だけが資料をみても気づかないことを上久保先生や他の地震気象班のみなさんが言ってくれることで今回自分は非常に良い体験ができたと思いました。同じ時に地下水温が上がることは広範囲に影響が及んでいるとか地理的に近いところでも地下水温の変化が違うということはねじれているのではないかということなど、まだ仮説とはいえ、かなりよい考えだと思いました。静岡県西部4か所で2016年12月、2017年1月あたりから地下水温の変化がかなり似ているということは、また、この後も計測を行ってモーメントのデータと比べてみるのも良いと思いました。今回の討議を通して地震予知を地下水温の変化で考えていくということに少し興味を持ちました。これからも新たなデータを見つつ考えていきたいと思いました。

 

高校生会員Dさん 

 どのグラフでも2016年の末辺りから水温が上がり始めていることが不思議だった。東海という限定された地域だけでなく、近畿地方でも同じ現象が見られることに驚いた。これだけのデータがあってもなぜ同時期におなじような変化があうのかがよくわかっていないという点から、この研究の奥深さ、難しさがよくわかった。さらに温度だけでなく、水位の上昇とも関連付けてより明らかにしたいと思った。

 近畿、東海だけでなく、同じ太平洋側である関東で同じ研究をやってみると同じ結果がでるのかは分からないが僕は同じ結果がでるのではないかと思った。

 

高校生会員Eさん

 日本各地の地下水の温度変化を見て多少は違うと思っていたがここまで各場所で相関関係が見られないことにびっくりしました。近い場所の付近なら似ていて特徴をつかみやすかったがはたしてそれが他の場所とどう関係し、すべてが連動しているかを知りたくなった。

 水温の変化や地下水位の上下などを見たが、正直、この2つで地震を予知するのは無理だと思う。他にも気象庁や他の学者が行っていることにも目をつけ、すべてのデータを集計し流れをみることが必要だと思った。自分が生きている間に必ず地震が起こる。そのために、そのとき、いかに事前情報を様々な角度から見て残すことが大事だと思うので、その地震が起こる前に他の地学観測もしてみる必要があると強く思う。地中にかかっている力の大きさに歯が立たないことはわかった。今、観測を継続的に行うことは、後の人々にとって重要な情報となるから必要だとは思うけど、個人的には今は命を守ることが大切だと思うので防災設備を整えることも力を入れてほしい。

 静岡では多くの場所で観測を行っていることはとても良いことだと思った。ただ、浜松と掛川で同じ結果なら、止めてもいいのかなと思ったりもした。地下水以外の海溝の場所の噴出水や深層水が地震に与える影響も多大なのかなと思ったりもした。

 

高校生会員Fさん

 地下井戸の温度のグラフという一見なんの変哲もないグラフを東海地方の地震を研究したいという人たちが見ることで、ここまで発見があるということに驚きました。また、これらの研究は様々な地域のデータが不可欠ということを認識し自分が関わっていたのはそのほんの一部分だということを知りました。

 近畿、東海のグラフを見て、地域によって異なっていることころや東海のように連動しているところがあるという発見もありました。しかし、これだけでは理屈の解明は難しいとも感じました。今回、この研究に携わるまでは地下水温で地下の動きを考えられるということは知りませんでした。今後、研究と実際の動きがどう重なっていくかが非常に興味のあるところです。

(レポート 上久保廣信)

 

 

 

 

2017年8月30日 福岡データ回収作業

 

福岡県西方沖地震の前、井戸水の温度が上がった福津市大磯旅館で、データ回収。加齢の負担を減らすため、今回重いパソコン持参せず、交換用データロガー(記録計)で対処。今の機器なら、カードの交換で済むところ、次善の策。

  帰って、コンピュータで色々"料理"してから公表しますが、どうも水温上昇の気配。

  近畿でも、東海でも、上昇の地点が多い。広範囲か。

NPO「地下からのサイン測ろうかい」ホームページに報告あります。

(レポート 佃 為成)

静岡県立磐田南高校地学実験室

 

 

 東海地域は、東海地震の予知のため、地震防災対策強化地域判定会が毎月1回開かれ、東海地震に結びつく地震活動やGPS解析データ、歪計データに異常変化がないか検討され、その結果がデータとともに公表されています。また、過去の観測情報が豊富で、データを総合化して予知情報に仕立てることが他地域に比べ容易であると考えられます。

 

 

 地下水温観測も静岡や焼津などで2004年ごろから行われていて、歪計では検出されなかった2009年駿河湾地震(M6.5)のときの前兆変化とその後の余効変化も検出できています。静岡県には、県所有の水位観測井が多数存在し、そのうちいくつかの井戸ではすでに水温観測をおこなっていますが、民間組織によって観測点を増やすことで、一段と情報量を高めることができます。来るべき、南海トラフの東海地震や南海地震などの巨大地震やもっと大きな超巨大地震への予知情報に活かされるでしょう。

東海地方を重点地域にする理由

高度な技術や理論の手を借りなくても、比較的簡単に測 定でき、長期間安定した観測が可能なものがあります。その第一は、地下水の温度です。一般の人たちもこれを自ら実施することができます。ただし、忍耐は必 要です。また、一人ではできません。協力者が連帯し、さらに次世代へバトンタッチしていくことです。「継続は力なり」です。

 多様な情報を取得するべく多くの人々の力で地道な観測を実施していこうではありませんか。そして多くの重要な情報を互いに共有し、それを有効に活用いたしましょう。

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