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                                        2024.4.28

 

            静岡県西部の観測情報

 

                   上久保廣信

 

 

静岡県西部地域では2013年5月から浜松市中郡(NG)、2016年8月から湖西市新居(KOA)、磐田市中泉(IWN)、掛川市徳泉(KAT)にて白金測温抵抗体の水温センサーを用いた長期水温観測を行っています。

 

NGでは2013年から2016年にかけて浜名湖周辺で観測された長期スロースリップの影響と思われる水温の低下がありました。

 

2017年からは水温の上昇が続いています。2017年より陸のプレートの岩盤にかかる圧力が増加し、地下深部から上昇してくる地盤や岩盤内に存在する高温の間隙水の水量が増加したことが原因と考えられます。

 

 NGで2022年1月頃から見られる大きな水温の変動とIWNで2022年1月頃から見られる水温の下降は渥美半島付近を中心に観測されている長期スロースリップの影響と思われます。

 

KOAは2021年8月以降、水温計のセンサーが故障したと判断しグラフ表示を中断しました。2024年4月25日よりセンサーを交換し観測を再開しています。

 

 

 

 

 

 

 

    

  

静岡県西部200505-1.jpg
240428.png

グラフ表示はKOAが機器の故障により2021年8月まで。KATは2022年12月28日から2023年4月17日までと2023年7月27日から2023年12月22日まで機器の故障により欠測となっています。

浜松中郡柱状図190415-3.png
静岡県西部地質190415-1.png
観測井構造190415-2.png
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