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                             2022.3.11

   

     日本列島の地震活動概観   

          (1930-2019年)

                        

                佃 為成

 

過去約90年間の地震活動をざっと眺めるため、日本列島付近(125-150°E, 25-50°N)の深さ0-700kmで発生した M4.5以上の地震の数を10年毎に数え積算回数グラフを作成しました。前回(2022.2.3発表)の続きです。今回も、震央分布図は省略しました。

 

最初に、10年毎の地震回数のグラフを示します。 

   

この地震回数の変化を見ると、2011年東北地方太平洋沖地震(M9.0)の活動へ向けて地震活動が年々、増大してきたことが分かります。

 

次に、10年毎の積算地震回数のグラフを、1930年から2019年までについて示します。

 

グラフの地震の数が変化するところに、関連する主な地震の情報を書き込みました。1940年代は、南海トラフの大地震、1944年東南海地震(M7.9)と1946年南海地震(M8.0)と、その前後に発生した1943年鳥取地震(M7.2)、1945年三河地震(M6.8)、1948年福井地震(M7.1)があります。

 

1960年代は、1965年からの長野県松代群発地震や1968年十勝沖地震(M7.9)が有名です。1070年代、1980年代は伊豆半島の地震活動が活発でした。1990年代は、1993年北海道南西沖地震(M7.8)や1995年兵庫県南部地震(M7.3)、2000年代は、伊豆諸島北部の群発地震や新潟県中越、中越沖、能登半島の地震がありますが、その他、図に書き込んでいない2003.9.26 04:50 M8.0 h45km 十勝沖もあります。

 

2010年代は東北地方太平洋沖地震とその余震、さらに熊本地震など。

 

参考:解説情報 日本列島の地震活動概観(2010-2021年), 2022.1.5

   解説情報 日本列島の地震活動概観(2000-2021年), 2022.2.3 

                           

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022.2.3

       日本列島の地震活動概観    

          (2000-2021年)

                        

               佃 為成

 

最近22年間の地震活動をざっと眺めるため、日本列島付近(125-150°E, 25-50°N)の深さ0-700kmで発生した M2.0以上の地震の数を1年毎に数え積算回数グラフを作成しました。

 

前回(2022.1.5発表)の続きです。今回、震央分布図は省略しました。

最初に、1年毎の地震回数のグラフを示します。 

この地震回数の変化を見ると、4~6年周期の波があります。

次に、前回にプラスして、年毎の積算地震回数のグラフを、2000年から2009年までについて示します。

 

積算回数グラフの横軸には、月(Month)の名前(J,F,M, ……..,D)が書かれています。ちなみに最初のJはJanuary, 最後のDはDecember。グラフの地震の数が変化するところに、関連する地震や群発地震の情報を書き込みました。

 

2000年の数を押し上げているのは、2000.6.26より始まった伊豆諸島北部群発地震(最大の地震はM6.5)。鳥取県西部地震(2000.10.6 M7.3)もありました。

 

活動期2003~2005年の主な地震は、

2003.9.26  04:50  M8.0  h45km  十勝沖

2004.9.5   19:07  M7.1  h38km  紀伊半島南東沖

2004.10.23 17:56   M6.8  h13km  新潟県中越地震

2005.3.20  10:53  M7.0  h9km   福岡県西方沖

2005.8.16  11:46  M7.2  h42km  宮城県沖などです。

参考:解説情報 日本列島の地震活動概観(2010-2021年), 2022.1.5

 

(図の作成は東大地震研究所TSEIS web版の気象庁データ、JMA_PDEを使用)

2022.1.5

     

     日本列島の地震活動概観         

          (2010-2021年)

                        

              佃 為成

 

最近12年間の地震活動をざっと眺めるため、日本列島付近(125-150°E, 25-50°N)の深さ0-700kmで発生した M2.0以上の地震の数を1年毎に数え積算回数グラフを作成しました。下の震央分布図には、M5.0以上の地震のみ表示。

    

積算回数グラフの横軸には、月(Month)の名前(J,F,M, ……..,D)が書かれています。ちなみに最初のJはJanuary, 最後のDはDecember。グラフの地震の数が変化するところに、関連する地震や群発地震の情報を書き込みました。

 

対象期間の中で、最大の地震は2011.3.11の東北地方太平洋沖地震( M9.0)です。地震回数には大きな変化をもたらさなかった巨大地震として、沈み込む太平洋プレート内の深さ682kmで2015.5.30に発生した小笠原諸島西方沖地震(M8.1)があります。これはグラフの書き込みに現れません。

 

グラフに表示した父島近海の地震(2010.12.22 M7.8 h8km) は太平洋プレートがフィリピン海プレートの下に潜り込む伊豆・小笠原海溝の東側(海溝外縁部)で発生しました。

 

震源断層は北東-南西方向に引っ張られて生成された正断層です。このM8.1地震は日本海溝付近で発生した翌年3月のM9.0地震に何らかの影響を与えたかもしれません。

 

同一プレートの隣接した大きな断層の動きですから。

その他、積算回数のグラフから多くのことをお読み取りください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020.8.24

日本列島中央部深発地震活動の変化(2)

                        

      佃 為成

 

 スマホやパソコンを利用して、誰でも簡単に日本や世界の地震活動を毎日眺めることができます。ここでは、日本列島中央部一帯の直下に沈み込んでいる太平洋プレート内の深発地震を見てみます。

 

深さ100kmより深い地震について、ある期間の震源分布図を眺めながら、地震回数(M1.0以上)がどう推移しているかを見ます。このような深い地震でもM1クラスの震源が多く決定されています。深さ分布を見ると、プレートの中で地震が発生しているのが分かります。

 

積算地震回数の時間推移から地震発生率の変化がわかります。2020.5.25の解説情報「日本列島中央部深発地震活動の変化」では、2000年から2006年までは4.2回/日の発生率でしたが、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(M9.0)発生前の2006年からの約5年間は5.1回/日と、2割ほど地震発生率が高くなっていました。M9.0地震後は発生率が低下し、2016年頃からは以前と同じような発生率(5.3回/日)に戻りました。

 

さて、最近はどうなっているのでしょう? 今回、2019年以降の最近のデータを解析しました。すると、2019年10月ごろから5.36回/日から5.03回/日に低下していましたが、2020年6月ごろから発生率が上昇に転じていることが分かりました。5.95回/日の率です。

 

沈み込むプレート(スラブ)は周りのマントル物質に比べ固く、強い力がかかると破壊(地震)を起こします。このスラブには、常にプレートの浅いところから下へ向けて押す力が働いていますから定常的な地震の発生は当然です。さらに、力が増大すると地震発生率が上がります。

 

なお、北海道直下の太平洋スラブに同じような解析を行うと、やはり同じような傾向が見られます。

2020.5.25

日本列島中央部深発地震活動の変化

                        

                 佃 為成

 

スマホやパソコンを利用して、誰でも簡単に日本や世界の地震活動を毎日眺めることができます。今回は、沈み込んでいる太平洋プレート内の深発地震を見てみます。まず、日本列島中央部一帯の直下を調べます。

 

深さ100kmより深い地震について、ある期間の震源分布図を眺めながら、地震回数(M1.0以上)がどう推移しているかを見ます。このような深い地震でもM1クラスの震源が求められています。深さ分布を見ると、プレートの中で地震が発生しているのが分かります。

 

積算地震回数の曲線は期間によって、傾きの違う直線で近似できます。この傾きは地震発生率です。注目すべき点は、2000年から2006年までは4.2回/日の発生率でしたが、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(M9.0)発生前、2006年からの約5年間の傾きは5.1回/日となり、2割ほど地震発生率が高くなっていました。M9.0の地震後は発生率が低下し、2016年頃からは以前のような発生率(5.3回/日)で、現在に至っています。

 

沈み込むプレート(スラブ)は周りのマントル物質に比べ固く、強い力がかかると破壊(地震)を起こします。このスラブには、常にプレートの浅いところから下へ向けて押す力が働いていますから定常的な地震の発生は当然です。さらに、力が増大すると地震発生率が上がります。M9.0のような大きな地震の前のだいぶ前から力が増大していることを、今回紹介したデータが示しています。

 

なお、小笠原諸島直下の太平洋スラブでもM9.0地震前の発生率の高まりがみられます。しかし、北海道地域直下では、そのような変化は見られません。現在、太平洋プレートの西方向への圧力が強いことを示唆します。

 

最後に、データについての注意点を述べておきます。震源分布図にプロットしたM1以上の地震は33,141回です。小さい地震は取りこぼしもあるので、念のため、M2以上の地震についても調べました。数は14,129回となり半減します。精算地震回数のグラフを重ねて比べてみますと、M9.0地震後の数年間は数の違いが確認できますが、概ね同じようなグラフです。M9.0地震直後は、極めて多数の余震が発生して、色々な地震の波形が重なりますから検知できない深発地震の数も多かったと推定されますから、その点は留意してください。

 

(図の作成には東大地震研究所TSEISweb版の気象庁データ、JMA_PDEを使用)

  2018.6.27

 最近の日本列島の地震活動について

                        

         佃 為成

 

 最近やや目立った地震が各地で発生しています。日本列島の地震活動がどの程度活発になったかを調べてみます。

まず、今年に入って発生した主な地震の

リストを示します(個人的なメモ)。

 

島根県西部     2018.4.9   M6.1  h12km (hは深さDepth)

長野県白馬村    2018.5.12  M5.2  h11km   

長野県栄村     2018.5.25  M5.2  h6km

千葉県東方沖    2018.6.12  M4.9  h20km

千葉県東方沖    2018.6.12  M4.9  h20km

大隅半島東方沖   2018.6.12  M5.5  h30km

群馬県南部     2018.6.17  M4.6  h10km

大阪府北部     2018.6.18  M6.3  h10km

 

次に、地震活動を公平に評価してみようと思います。日本列島がすっぽり入る領域の地震の震央(震源を上から見た位置)分布と活動の時間変化のグラフ(地震の積算回数)を見ます。上の図は、2000年以降で、マグニチュードM は、5.0以上としました。下の図は2018年に入ってからで、M は4.0以上です。

 2000年以降で主な地震は、

鳥取県西部     2000.10.6  M7.3   (大地震は破壊域が大)

北海道十勝沖    2003.6.12  M8.0  

新潟県中越     2004.10.23  M6.8

岩手・宮城     2008.6.14  M7.2  

東北地方太平洋沖  2011.3.11  M9.0  

熊本        2016.4.16  M7.3  

 

 

地震が発生したら、地震の回数を1つ増やします。その時間を横軸に、その積算回数を縦軸にプロットしていくと地震活動の時間変化を見る図ができます。

 

上の図を見ると、2000年頃、2003年頃、2004年頃、2011年頃、2016年頃に回数が急に増加しています。大きな地震が起こったからです。2011年がもっとも著しいです。東北地方太平洋沖の地震以前に比べ、以後のグラフ曲線の右上がりの傾斜が大きく、地震発生率が高くなっています(平均的な傾斜を測ると1.3倍)。

 

下の図からは、2018年の4月、5月、6月に活動アップが見えます。4月以前に比べ、以後の活動がやや活発であることがグラフから読みとれます。

(図の作成は東大地震研究所TSEISweb版の気象庁データ、JMA_PDEを使用)

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地震活動概観220105-2.jpg
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(図の作成は東大地震研究所TSEIS web版の気象庁データ、JMA_PDEを使用)

深発地震200825-1.jpg
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中部日本200525-1.jpg
中部日本200525-2.jpg
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