top of page

               2023.4.29

 防災情報「耐震等級と地震地域係数」

 

        土屋 修

 

 

耐震等級は1~3の数字で表される耐震性を示す等級です。数字が大きくなるほど耐震性能が高くなります。等級1は1981年に改正された建築基準法で最低ラインとなります。推奨できる等級は等級1の1.5倍の耐震性をもたせた等級3の住宅となります。

 

建築基準法が定める地震地域係数(Zs)は地震に対する建築物の安全性を確認する際に行う構造計算に用いる数値で、過去の地震記録などを基に地域ごとに数値(0.7~1.0)が定められています。

 

全国的には1.0が多いのですが0.9、0.8、0,7の地域があるなどばらつきがあります。国全体として地震地域係数を1.0以上に定めるなどの建築基準法の改正が求められます。

 

耐震改修補強工事を行う場合は、地震地域係数1.0を全国基準として行っています。この数値は地域ごとに異なり、例えば静岡県の場合は、県条例により、地震地域係数Zの数値を1.2倍に割増す基準となっています。また、木造の壁量については1.32倍に割増すことになっています。

 

さて、自分の生活している住まいの耐震診断はお済でしょうか。耐震診断を行うことにより、自宅の耐震係数を判定することができます。

      東京防災

            茂木竜一

東京都は、各家庭での防災に対する理解を深め、災害に対する備えしてもらうために、防災ブック「東京防災」を作成し、平成27年9月1日から都内の全家庭に配布を始めました。

 

平成27年11月16日から「東京防災」の一般販売が始まりました。

紀伊國屋書店(新宿本店)で購入できるほか、紀伊國屋書店(新宿南店、吉祥寺東急店)、三省堂書店(都庁店)、オリオン書房(立川ルミネ店)、東京都書店商業組合加入の書店(都内約400店舗)であれば注文可能とのことです。好評で大量の予約が入っていると聞きました。

     1冊140円 B6判 340ページ  

この本は、東京の地域特性や都市構造、都民のライフスタイルなどを考慮し、災害に対する事前の備えや発災時の対処法など、今すぐ活用でき、いざというときにも役立つ情報を分かりやすくまとめた完全東京仕様の防災ブックです。

「東京防災」な中身は、次の6つから成り立っています。

(1)大震災シミュレーション(地震発生の瞬間から避難、復興までをシミュレート)

(2)今やろう 防災アクション(今すぐできる災害の備え)

(3)そのほかの災害と対策(地震以外の東京に潜む様々な災害と対策の解説)

(4)もしもマニュアル(災害発生時に役立つ知恵や工夫をイラスト付きで解説)

(5)知っておきたい災害知識(災害に関する知識のまとめ)

(6)漫画 TOKYO“X”DAY(かわぐちかいじ氏オリジナル漫画)

東京都民の全家庭に、住まわれている地域の防災マップが入った防災ブックが配布されることとなっているとのことです。他府県ではこの本は入手できないと思いますが、誰でもネットでアクセスすればデジタルブックやpdf版で中身をみられるようになっていますので、是非見てみましょう。

 

東京防災の中身は都民だけでなく、どこに住まわれている人が見ても大変役に立つ内容になっているので、防災ブックの中身を見てできることから行動を起こしてみましょう。

防災ブックの中で、お伝えしたい事は全てですが、特に「今やろう!4つの備え」を見ておいてほしいと思います。

「今やろう!4つの備え」で、まず第1のポイントは、発災時に備えて食料や非常用持ち出し袋を準備しておこうということです。

第2のポイントとして、食器棚やタンスなどが倒れて下敷きにならないように転倒・落下対策やガラスの飛散防止対策を行おうということです。

第3のポイントは、安全に避難するために家の周りの状況や避難経路を調べておこうというもの。

第4は、コミュニケーションです。災害時は家族との安否確認や近隣同士の助け合いが必要です。家族とどこに避難するか、連絡がつかないときにどうするかなど話し合うことが必要です。近隣同士の助け合いは不可欠なので、普段から挨拶をしたり地域の防災訓練に参加して、顔見知りになったりいざという時にあわてないよう訓練をしておきたいですね。

 

他にもたくさん役に立つ情報がありますので、ぜひ、ネットでみて役立ててください。

 

230429.png

災害用トイレ

   「ホットイレ」

 

 使いやすい、簡単、におわない特徴を持つ災害用携帯トイレ。

ふじさんで2014年夏山期間に山梨県により登山者に配布、回収がされました。

 

 いつでも、どこでも、サッと広げて用をたすことができます。

 薬剤、テッシュ、ビニール袋、ポンチョがセットされています。用を足した後は、付属の巾着袋に入れ、可燃物として捨てることができます。

bottom of page