top of page

                                           2016.4.28

2016年熊本地震の意味

      (補足2)

                         佃 為成

 

 日本列島全体を眺めると、鹿児島県薩摩半島西方沖から天草、八代、熊本、阿蘇、大分の地震分布はつながった一帯の地震活動域(仮称「中九州活動域」)に見えます。このように、今回の熊本地震は、陸の部分でも100km、海まで伸ばして考えると400kmに渡って活動していること、複数の顕著な活断層を震源としてしていること、時間的にも少なくとも5年前から今の活動の芽生えがあったことなどが主な特徴です。空間的規模が大きく地震発生場所が広く、したがって地震回数も多いのです。

 

 本日は、少し細かいところに目を向けたいと思います。九州大学のホームページから本日2016.4.28 14:15における24時間の地震分布です。時間を長くとると活断層が見にくくなるので、1日間の分布を見ます。

 

 熊本市付近の活断層と地震分布を眺めます。熊本城の北側を通る「立田山断層」を見て下さい。 前震(2016.4.14 21:26 M6.5, 4.15 00:03 M6.4)が発生した日奈久断層、 本震(2016.4.16 01:25 M7.3)が発生した布田川断層付近には余震が数多く発生していますが、熊本市街地直下でも多数の地震が発生しています。その中で立田山断層直下にもはっきり地震分布を認めることができます。海の延長にも地震が起こっています。この断層でやや大きな地震が発生しますと、また熊本城も被災します。

 

 熊本のこの断層付近の活動がどうなるか、日奈久断層の海への延長に活動が拡大するかどうかなど、今後注視すべきだと思います。

 

 

参考:熊本の立田山断層について、佃 為成著:「東北地方太平洋沖地震は“予知”できなかったのか?」ソフトバンククリエイティブ社,2011.  の第6章の図12。

 

bottom of page