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東海地方の観測情報

 

   2026.8.29

         

        東海地方の観測情報

 

                佃 為成

 

東海地方では、様々な「地下からのサイン」が見つかっています。

 

東海地方の主要な水温観測点は焼津と静岡にあります。焼津市立大富小学校内井戸(OT)と静岡市中島浄化センター内自噴井(NK)には精密水晶温度計、焼津市元焼津公園内井戸(YZ)には白金抵抗体温度計が設置されています。但し、OTの精密水温計は、機器故障により2014年9月5日以降欠測。2015年4月15日より白金抵抗体温度計に交換。季節変化(機器による)を除去してグラフに。

地図に水温観測点の位置を示します。OTでは水位観測もおこなっています。

 

グラフのデータは、上から元焼津(YZ)、焼津市大富小(OT)、静岡市中島浄化センター(NK)の水温です。

 

元焼津(YZ)は、2009年8月駿河湾地震(M6.5)以降は自噴しています。それまでは、時々自噴していました。グラフに示したのは自噴時の水温です。2009年頃から水温上昇傾向(0.0087℃/年)。近年は停滞か。

 

同じ焼津市内の大富小(OT)でも水温上昇が続いていました。2015~2016年は水温ほぼ一定。 2017年12月より2019年5月までに発生したセンサー接続不良による値の飛びは補正。2021年からの器機不良と思われる異常な変動は除去。2024年7月末から急上昇。

 

静岡(NK)は、上昇と下降を繰り返しています。2009年駿河湾地震(M6.5)の約2年前に上昇が止まり、1年前から下降、M6.5地震後、さらに下降。2013年からは水温は上昇。2015年末から上昇率が減少。2016年10月からの下降は2023年後半に入り底をつき、上昇へ変化。

 

2024年8月から翌年1月の短期上昇・下降擾乱は井戸付近の工事のため。最近水温急上昇。データの末尾はNKが2026年8月下旬まで、他はデータ回収遅延のため7月下旬。

 

 

 

  2026.8.29

 

      東海地方の観測情報(補足)

 

               佃 為成・上久保廣信

 

 

東海地方の観測情報を補足します。地図に水温観測点の位置を示します。OTでは水位観測もおこなっています。

 

グラフのデータは、上から浜松市中郡小学校(NG)、沼津市沢田(NZ)、神奈川県伊勢原市(IS)の水温、焼津市大富小学校(OT)の水位です。

 

水温センサーは白金抵抗体で、センサーの位置は、NGが深さ30m、他は浅いところ(数m)。水位センサーは水圧計。

 

NG では、浜名湖直下のプレート境界スロースリップにより水温が下降していましたが、スロースリップ停止以後、上昇へ。

2019年3月など、センサー接続不良による値の飛びは補正。2021年からの機器不良と思われる異常データは削除。最近、上昇率増加。

 

NZ では2010年ごろまで下降していたのが、2010~2011年ごろから上昇傾向に転じました。その上昇率が2018年ごろからアップ。最近、頭打ちの傾向か。

2025.11.9にセンサーケーブル切断、2026.8.23まで欠測。

 

IS では2011年ごろまで下降の傾向、その後ほぼ一定でしたが、2020年9月中頃、20日間に約3℃上昇。2024年8月9日M5.3の地震後、8月末から9月末にかけて約4℃の上昇。

 

焼津のOTの水位は上昇傾向(2.8cm/年)。これは地盤低下を意味します。ごく最近は水位上昇の度合いがさらに大きいようです。

 

各地の長期的な変動に変化がはっきり見えてきました。今回データ回収が遅れて8月下旬になりました。そのためデータは2026年7月上旬まで(NGは8月4日まで)。

 

 

 

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